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FIELD HACK TONO 発表会レポートFIELD HACK TONO 発表会レポート

テクノロジーで地域の可能性をハックしよう

岩手県遠野市に
全国から 5 チームが集結。
地域の可能性を広げる
プロトタイプ開発に挑む。

  • Brewing ビールの里
  • Life 里山
  • Fermentation 発酵
  • Community 限界集落
  • Tourism 商店街
  • FIELD HACK TONO とは?

イノベーション東北と、情報科学技術大学院大学[IAMAS]が主催する、
全国のエンジニア、デザイナー、プロジェクトマネージャーなどがチームとなり、
地域で設けられたテーマにテクノロジーで挑むプロジェクト。
岩手県遠野市を舞台に、地域の可能性を広げる 5 つのプロトタイプが生まれました。

Brewingビールの里

日本でトップクラスのホップ生産量を誇る
遠野をビールの里へ

生まれたアイデアとプロトタイプ「HUMULUPU」

遠野市はビールになくてはならないホップの一大産地。しかしホップ農家の方々は、生産したホップへの評価を広く聞く手立てがないという悩みを抱えています。そこで私達は、ビールにまつわる情報流通、フィードバックループを円滑に回すことを課題に据えました。その解決のために消費者(ビールファン)・醸造家・ホップ農家がコミュニケーションをとれるビアログアプリを考案。このアプリではユーザーが飲んだビール・食べた料理・訪れた飲食店を記録した情報から、ビールやホップに対する評価を分析し醸造家やホップ農家へフィードバックしたり、醸造家からホップ農家へホップに関するフィードバックを直接送ることなどを目指します。

使用したハードウェア、ソフトウェア
Polymer Library / Polymer App Toolbox / Python / Google App Engine / Google Cloud Datastore / Google Cloud Natural Language API / Adobe Experience Design
Brewing - チーム「フムルプ」発表メンバー
水林亨介さん、藤田忍さん、田崎真樹さん、熊倉健介さん、中庭佳子さん
吉田敦史さん

遠野にいさんから一言

株式会社遠野アサヒ農園 代表取締役

吉田敦史さん

ビール好き・飲食店・醸造家・ホップ農家の 4 者がこのアプリを通じて、情報交換できることが、様々なデータ解析に繋がり、今後みんなが集う場所になればと期待してます。ホップ農家として今後の使い方に落とし込み、農家や消費者からのホップの品質評価を例年の栽培管理に活かしていきたいと考えています。現状醸造家の方々を通じて、飲食店の雰囲気も合わさりホップの評価が得られる中、より直接的なフィードバックを貰うことが出来るとさらに良いと思います。

Life里山

人々が恩恵を受けてきた里山の自然資本を
中心としたコミュニティーをつくる

生まれたアイデアとプロトタイプ「特定の水域における土地の利用用途ビジュアライズMAP」

里山の地域には昔から、山、川、馬、田畑のような自然の資本だけで完結する生活の循環が存在しています。しかし、近代化が進み産業が入り込むようになると、その循環は次第に崩れていき、環境が脅かされていきました。このような里山の環境状態を反映する指標として、私たちは川の水質や生物の種類が里山の現状を映し出す「川」に着目。川に影響を及ぼすエリア=水域ととらえ、水域内の土地がどう利用されているかを可視化することで、里山の状態のバラメータである「川」とその水域との関係を明らかにできると考えました。地図上のピンをクリックすると、その川の水域内にある土地の利用用途や割合を確認することができます。

使用したハードウェア、ソフトウェア
Webブラウザ、JavaScript / jQuery / openFrameworks ( 画像生成 )
Life - 「Team 111」発表メンバー
竹田健一さん、堀宏行さん、丸茂 朋弘さん、池村周子さん、菅野祐馬さん
伊勢崎克彦さん

遠野にいさんから一言

一般社団法人馬と暮らすまち遠野 代表

伊勢崎克彦さん

川に恩恵を受ける地域がどんな土地なのか、その地域の人達がどこに対して責任を負うべきかがビジュアライズされ、クリアになることがとても良いと思います。また、過去の状態がどうだったのか現在と比べることができると、農山村で人口が減少していく中、地域をどうデザインしていくのかが見えると思うので、川を通じていろんな副産物がみえてきてとても嬉しいです。

Fermentation発酵

どぶろく特区ならではの、
新しいどぶろく / 発酵文化・産業を

生まれたアイデアとプロトタイプ「どぶファン!」

「発酵食品やどぶろく」は聞いたことはありましたが、今回、要太郎さんとお会いして、熱い想いに感激。「発酵食品・技術を広めたい」という課題に対して、まずはきっかけを作ることが重要だと考えました。「発酵過程」をわかりやすく、かつ楽しんでもらえるように、瓶ラベルをマーカーとして、発酵過程のわかる AR アプリを開発しました。どぶろくを飲むという「もっともどぶろくについて興味をもっている瞬間」。その時に目の前にある瓶ラベルから、新しい世界が広がるところにイノベーションを感じていただけたらと思います。

プロトタイプの見どころ
近づくと米粒が見えるところ。音声と、変化過程のハーモニー。
使用したハードウェア、ソフトウェア
Unity / Vuforia / Android / Photoshop CS5
Fermentation - チーム「食いしん坊万歳!」発表メンバー
川崎愛美さん、尾作慶一さん、尾作茜さん、森下慈也さん、水俣和也さん、木下洋一さん、清水かなさん
佐々木要太郎さん

遠野にいさんから一言

とおの屋 要

佐々木要太郎さん

ありがとうございます。とても面白い発想だと思いましたし、ぶっとんでいる加減が良かったと思いました。欲を言えば、少しエキセントリックな要素もあると良いと思いましたので、今後もぜひ相談しながら進めていきたいと思います。

Community限界集落

総人口 21 名。
限界集落の新しい循環のしくみをつくる

生まれたアイデアとプロトタイプ「米通ポスト」

〜「また来るね」を「また来たよ」に。〜
遠野にある米通集落は人口 21 人の限界集落ですが、住人は集落の外の人々との交流を心待ちにしています。そんな米通には年間 500 人の来訪者がありますが、デジタル製品を使えない米通の住人との間では継続的なコミュニケーションが取れず、その場の「また来るね」で関係が途絶えてしまうことが多いそうです。”米通ポスト”は、アナログ媒体とデジタル媒体の架け橋となって住人と来訪者の継続的なコミュニケーションをサポートし、米通に「また来たよ」の声を増やすためのツールです。①米通の住人が書いた手紙をスイッチひとつでデジタル化して来訪者の SNS に送り、②来訪者が発信した SNS メッセージを米通の住人がスイッチひとつで手紙に印刷する、という仕組みになっています。

プロトタイプの見どころ
どこにでもあるプリンターとカメラだけで実装可能
使用したハードウェア、ソフトウェア
Raspberry Pi / Python / Google Spreadsheets / LINE@ / webカメラ / プリンター
Community - 「UTech」発表メンバー
平田悠祐さん、佐藤駿さん、今泉拓さん
多田一彦さん

遠野にいさんから一言

遠野まごころネット 顧問

多田一彦さん

本当に素晴らしかったです。とても感動しました。プロトタイプや、説明に使用された映像をぜひ今回テーマとなった限界集落である米通の方々にも見て欲しいと思うので、一緒に向かい、体験してもらいましょう。

Tourism商店街

古くから交通の要所であった遠野に、
世界中の人が巡る仕掛けをつくる

生まれたアイデアとプロトタイプ「HOP」

商店街のフィールドワークで、遠野の歴史を実体験として生き生きと語る地域の方と会うことができました。一人一人がとても個性的で、観光情報をもとにたどっていくだけではなかなか出会えない、リアルな文化の魅力を感じました。同じ土地で短い時間を共有する、旅行者と地元の人が直接出会って会話をすることができたら、旅の強烈な思い出になるのではと思い、互いが地図と GPS をたよりに道端で出会うことのできるアプリを構想し、プロトタイプを制作しました。

プロトタイプの見どころ
旅行者も地元の人も、互いと出会って話しをしたいときだけ自分のリアルタイム位置情報を周辺のユーザーに向けて公開することができます。公開されるのは位置情報と一言コメントのみ(例えば、旅行者なら「いまこの土地で知りたいこと」、地元の人なら「自分が教えたいこと/話したいこと」を書く)で、それをたよりに互いを探して短い会話を楽しみ、そのまま別れることができます。
使用したハードウェア、ソフトウェア
iOSアプリケーション / Google Firebase / Google Maps SDK for iPhone
Tourism - 「チームカッパ」発表メンバー
竹本香織さん、山本雄平さん、小川圭祐さん
松田希実さん

遠野ねえさんから一言

まつだ松林堂 若女将

松田希実さん

商店街にいる私たちとしては、その後に繋げたいという思いで売るだけでない関わりを大切に商売しています。一期一会の機会をお互いのニーズをマッチングする形で実現できるアプリということで、可能性をとても感じました。直ぐにでも使ってみたいです。また、知り合った人と、その後どう関係を広げるかは、地元の私たち手腕にかかっているとも思います。今回を通じてチームカッパのみなさんに会えたことが一番の収穫でした。

総括Field Hack TONO を振り返って

誰もがアクセスできるツールで、明日にでも地域で始められるプロトタイプを

Day 2 のコンセプトスケッチから発表会までの期間で、小さく、あるいは大きく方向転換をしたチームが多いと思いますが、その場で決めたからそのまま作るのではなく、短い期間の中でさらに議論を深め、実装したことが本当に素晴らしいと思いました。また、単に技術的な面白さだけを追求して特殊なテクノロジーを使って構築するのではなく、Google のプロダクトを始め、誰もがアクセスできる、既存の部品の組み合わせで開発することで、直ぐにでも現場に実装できそうなプロトタイプが多かった点も良かったと思います。次のステップとして、開発を継続する方向での議論や動きが起きることを願うと同時に、みなさんがどんな考えで、そのプロトタイプを開発したのかを、この先の展望も含めてぜひ外に向けて発信していただきたいと思います。今回は、開発期間が 2 週間と限られていたため、どこまでできるのか主催側としても予測できない部分がありましたが、今回の発表を聞いて率直に驚いています。

情報科学芸術大学院大学 [IAMAS] 産業文化研究センター 小林 茂 教授

Field Hack TONO の写真はこちらから!
各イベントの様子もご覧いただけます。

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